No0007

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   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.007  2006.03.31      http://aptransways.net/
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バックナンバー: http://aptransways.net/mmagtop.htm


読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回は、このメルマガの創刊以来はじめて、C社製翻訳ソフトを使って
みます。


今回の例文とその目標訳
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【例文】

Today's TV news says that there was a severe earthquake in 
central Asia. 

【目標訳】

今日のテレビのニュースによると、中央アジアで大地震があったよう
です。


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上の例文を翻訳ソフト(C社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


【初期設定での翻訳結果】

「今日のテレビ・ニュースでは、猛烈な地震が中央アジアにあったといい
ます。」



△△ 大体の意味はわかりますが、自然な日本語とは言えません。でも、
無生物主語に付ける格助詞に、「〜は、」ではなく「〜では、」として
いる点に、メーカー側の努力を感じます。


「〜では、〜で〜があったといっています。」というパターンで訳出でき
れば、ほぼ満足できる翻訳結果になったような気がします。


とりあえず、以下の単語(または複合語)をユーザー辞書に登録します。
このとき、必要に応じて訳語選択や学習機能も使用します。


  TV news (名詞)              テレビのニュース
  severe earthquake (名詞)    大地震


すると、翻訳結果が次のように変化します。


【ユーザー辞書登録後の翻訳結果】

「今日のテレビのニュースは、大地震が中央アジアにあったと言いま
す。」



↑ どういうわけか、直訳調の文に変化してしまいました。

翻訳ソフトのユーザー辞書に単語や複合語(名詞または名詞句)を追加
登録していると、この例のように登録語以外の文型まで変化してしまう
場面をよく見かけます。


メーカーを問わずよくある現象で、場合によっては訳文品質が低下して
しまうこともあります。予想とは異なる翻訳結果にがっかりすることも
あるわけですが、ここでは、登録語が登録したとおりに訳出されただけで
よしとしたいと思います。


通常は、このあとユーザーが自分の手でこの訳出文を修正することになり
ます。


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(注)  高額な翻訳ソフトが装備する翻訳メモリー機能(ファジーマッチ
機能)や、パターンマッチ機能などを使用して翻訳結果をチューニングす
る方法もありますが、このメールマガジンでは、あくまでも翻訳エンジン
とユーザー辞書を使用した翻訳方法に限定した場合に、どこまでできるか
をテーマとしたいと思います。
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通常は、ユーザー辞書登録後の翻訳結果で妥協するしかないわけですが、
これをもう少し読みやすくするために、ここで筆者の Web サイトに用意
した訳出文リライトツール(試作版)を使ってこの訳文を書き直してみ
ます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてみてください。

http://aptransways.net/APC.htm



すると、訳文が次のように書き直されます。


【訳文の自動リライト結果】

「今日のテレビのニュースによると、中央アジアで(に)大地震があった
ようです。」



いかがでしょうか?。目標訳に近い訳文になり、かなり読みやすくなった
のではないでしょうか。

この訳出文リライトツールには多少の柔軟性を持たせてありますので、
試しに名詞や動詞などを別の単語に変更してみるとどうなるか、遊んでみ
てください。


あとは、必要に応じてユーザーが自分の手でこの修正文を再修正すること
になるかと思います。


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  kawa@aptransways.net

 発行部数にはこだわりません。
 創刊後であれば OK です。
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  編集後記
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サイトの方に、英文プリエディットツール(自動前編集プログラム)を
公開しました。そのうちこのメルマガでツールの機能を紹介する予定\nです。

サイト → http://aptransways.net/


当初予定していた 7 種類のツールが、これですべて出そろいました
(まだすべて試作版ですが...)。

ほぼ無限に続くとも思える、バージョンアップ地獄の始まりです。


将来、翻訳ソフトの業界に飛躍的な技術革新でも起こればこの
バージョンアップも不要になるかもしれませんが、それまで、
英日翻訳ソフトのユーザーの役に立つ Web サイトを目指して進みたいと
思います(できる範囲で)。

筆者も一応、翻訳者のはしくれですので、根気のいる細かい作業にはある
程度慣れているつもりです。最近はそうでもなくなってきたという感も
ありますが、できるだけ頑張ろうと思います。

というわけで、読者の皆様には今後ともどうぞよろしくお願いいたしま
す。


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英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!  No.007
発行者: kawa
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