英日翻訳ソフト=チューニング・メルマガ【No.133】

── PR ──
 「ATLAS 翻訳スタンダード V14.0」 ¥74,050
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B000ZKGD6K/aptra-22/ref=nosim

 「英辞郎 第五版」 ¥2,500
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4757418205/aptra-22/ref=nosim

 「超字幕/ディープ・インパクト (USBメモリ版)」 ¥990
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B002CQUXSY/aptra-22/ref=nosim
── PR ──

■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■
   英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!

     No.133  2010.08.25   http://www.aptransways.net/
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■

バックナンバー → http://www.aptransways.net/mmagtop.htm


読者の皆様、ご購読ありがとうございます。
メルマガ発行者の kawa です。


今回の例文は、アメリカの 10 代の若者の間で難聴気味の人が増えている
という調査結果を伝える報道記事の一部です。


今回の例文
∞∞∞∞∞

Study: 1 In 5 Teens Has Slight Hearing Loss
A stunning number of teens have lost a little bit of their hearing
- nearly one in five - and the problem has increased
substantially in recent years, a new national study has found.
--- cbslocal.com 2010/08/17

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

上の例文を翻訳ソフト(F社製)の初期設定で翻訳すると、次のような
訳文が出力されました。


「研究してください: 5人の十代の1には、わずかな聴力損失があります。
びっくりするほどすごい数の十代が彼らの少しの公聴会(5における約1)に
負けました、そして、問題は近年かなり増加しました、と新しい全国的
調査によって、わかりました。」


△△ ほとんど意味不明です。


何らかの問題が全国的調査によってわかったようですが、その核心部分が
よくわかりません。

わかりにくくなっている原因の 1 つには、翻訳ソフトではありがちな
ことですが、不適切な訳語選択があります。

特にこの例文では、"hearing" の訳語として「公聴会」を選択したことに
問題があります。ここでは、"hearing" → 「聴力」です。


∇∇∇

とりあえず、訳語の問題を解消するために、以下の単語(複合語)を
ユーザー辞書に登録します。

slight    (形容詞) 軽い (←学習機能を使用)
hearing loss (名詞)  難聴
stunning   (形容詞) 驚くほどの (←学習機能を使用)
hearing    (名詞)  聴力 (←学習機能を使用)

ユーザー辞書への単語登録により、翻訳結果が次のように変化します。

「研究してください: 5人の十代の1には、軽い難聴があります。
驚くほどの数の十代が彼らの少しの聴力(5における約1)を失いました、
そして、問題は近年かなり増加しました、と新しい全国的調査によって、
わかりました。」


単語登録により多少は意味を推測しやすくなりましたが、数字の 5 や 1
の意味がこの日本語だけだとまだわかりません。

英語を読めばこれは「十代の 5 人に 1 人」(つまり 20%)という意味
ですが、それがわかるような日本語になっていません。


そこで、∇∇∇

この訳文を、筆者の Web サイトに用意した訳出文リライトツール
(試作版)を使って書き直してみます。


上記の翻訳結果(訳出文)を以下の URL にあるテキストエリアに貼り付
けて、[リライト実行] ボタンをクリックしてください。

http://www.aptransways.net/APF.htm

すると、訳文が次のように書き直されます。


「研究すること: 十代の5人に1人には、軽い難聴がある。
驚くほどの数の十代が彼らの少しの聴力(ほぼ5人に1人)を失い、問題は
近年かなり増加していることが新たな全国的調査によりわかった。」
(である調/だする調の場合)

まだ完全な訳ではありませんが、意味を理解する上での問題はかなり取り
除かれたのではないでしょうか。

最後に、このリライト結果を自分の手で再修正します。


∇∇∇ 修正例

「調査: 十代の5人に1人が軽い難聴
十代のほぼ5人に1人という驚くほどの数で聴力がわずかに低下しており、
この問題はここ数年でかなり拡大していることが、新たな全国調査により
わかった。」


1 行目は見出しなので、できるだけ短くしました。


この問題の背景には、携帯音楽プレーヤーの普及があると言われていて、
大音量で音楽を聴く時間が長いほど難聴が進行するという指摘があるよう
です。

だとすれば、これはアメリカに限った問題ではなく、私たちにも大いに
関係ありそうです。

音楽を聴くのはもちろん結構なことですが、大音量のまま長時間となると、
健康への影響があるのかも知れません。

「何事もほどほどに」ということでしょうか...。


--------------------------------------------
※ 訳出文リライトツールには多少の柔軟性を持たせてありますので、
試しに名詞や動詞などを別の単語に変更してみるとどうなるか、遊んで
みてください。

【翻訳ソフトを持っていない方は......】
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

今現在、手元に翻訳ソフトを持っていない方は、次の方法を試してみて
ください。

(1) 今回の例文を、以下の無料翻訳サイトで日本語に翻訳させる。

・Excite 翻訳 (powered by BizLingo)
http://www.excite.co.jp/world/


(2) 翻訳結果(日本語)を、以下のページで自動リライトする。

・F社製翻訳ソフト対応リライトツール(Fバージョン)
http://www.aptransways.net/APF.htm


辞書のチューニングができない分、翻訳結果に問題が残りますが、それで
も少しは翻訳結果が改善するのを確認できると思います。


―――――――<このメールマガジンについて>―――――――――――
このメールマガジンでは、毎回さまざまな英文を翻訳ソフトに翻訳させて、
ユーザー辞書のチューニングや自作ツールによって翻訳品質が大幅に改善
する事例を紹介しています。例文は、一般文、時事英文(ニュース記事)、
技術文(IT 分野を中心とした理科系全般)など、さまざまな分野の英文
から選んでいます。

バックナンバー: http://www.aptransways.net/mmagtop.htm
ご意見・ご感想・ご要望は → kawa@aptransways.net
―――――――――――――――――――――――――――――――――

□―――――――□
  編集後記
□―――――――□

先日、たまたまテレビの番組で見たのですが、人間の聴覚細胞は音にさら
されている時間が長い外側の細胞から順に死滅してゆき、一度死んで
しまった聴覚細胞は再生できない、というような内容でした。

一般的に年をとるほど高い周波数の音が聞こえづらくなってくるのは、
そのことと関係しているとのことでした。

とすれば、若いとはいえ 10 代や 20 代で携帯音楽プレーヤーを大音量で
聞き続けるという行為を続けると、中年以降に(ひょっとするともっと
早い時期から)聴覚障害に直面する危険性が高くなるのでは???。


次回は、9月 1日(水)から 9月 8日(水)の間のどこかで配信する予定
です。


↓ 英日・日英翻訳ソフトに関するクリックアンケートの最新状況!
http://www.aptransways.net/qnaire.htm


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
英日翻訳ソフト = チューニングすればこんなに良くなる!  No.133
発行者: kawa
サイト: http://www.aptransways.net/
メール: kawa@aptransways.net
バックナンバー: http://www.aptransways.net/mmagtop.htm
RSS フィード: http://www.aptransways.net/mmagbn/atom.xml
発行システム: 『まぐまぐ!』『Melma!』『独自配信』
配信解除: 以下のアドレスから読者様ご自身でお願いいたします。

○まぐまぐ(ID:0000185648)
  http://www.mag2.com/m/0000185648.html
○Melma!(ID:150733)
  http://www.melma.com/backnumber_150733/
○独自配信の方は、このメルマガに対して「配信解除希望」という件名の
 空メールを返信していただければ、配信を停止いたします。

無断転載禁止ですが、メール転送は OK です。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞